社会福祉協議会とは

社会福祉協議会は、戦後間もない昭和26年に、民間の社会福祉活動を強化するため、全国、都道府県レベルで誕生し、ほどなく市区町村レベルにも設立された、民間の社会福祉団体です。
通称:社協と呼ばれており、社会福祉法第109条に「地域福祉を推進する中心的な役割を持つ組織」として位置づけられ、全国を結ぶ「公共性」と、民間組織としての「自主性」という二つの側面を併せ持っています。
「誰もが安全で安心して暮らせる あたたかい福祉のまちづくり」を目指して、地域住民の皆さんと一緒に地域福祉活動を実践しています。

法的な位置づけ

社会福祉協議会は、社会福祉事業、その他の社会福祉を目的とする事業の健全な発達及び社会福祉に関する活動を通じ地域福祉の推進を図ることを目的とする組織であり「社会福祉法(昭和二十六年三月二十九日法律第四十五号)」第109条に規定され全国各市町村に設置される団体です。

社会福祉法(原文より抜粋)
(市町村社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会)
第百九条  市町村社会福祉協議会は、一又は同一都道府県内の二以上の市町村の区域内において次に掲げる事業を行うことにより地域福祉の推進を図ることを目的とする団体であつて、その区域内における社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者が参加し、かつ、指定都市にあつてはその区域内における地区社会福祉協議会の過半数及び社会福祉事業又は更生保護事業を経営する者の過半数が、指定都市以外の市及び町村にあってはその区域内における社会福祉事業又は更生保護事業を経営する者の過半数が参加するものとする。

1. 社会福祉を目的とする事業の企画及び実施
2. 社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助
3. 社会福祉を目的とする事業に関する調査、普及、宣伝、連絡、調整及び助成
4. 前三号に掲げる事業のほか、社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図るために必要な事業

目的と役割

あなたは今、安心してこのまちに暮らしていますか?そして何年経っても、いくつになっても、ここで安心して暮らし続けていられると思いますか?この町には、さまざまな人たちが暮らしています。お金が無く食べることもできない世帯、病気や障がいのために仕事ができない方、ひとり暮らしで話し相手がいない方、引っ越してきたばかりで不安な方、介護のお世話が必要な方、誰にも相談できない悩みごとを抱えて何らかの支援を必要としている方など実に様々です。
社協はそうした地域に存在する福祉課題や法の制度では補うことのできない多様な福祉ニーズに対し、住民が主体となって問題を解決し、その改善を図るための活動を行っております。

基本理念と5つの原則

-住民が主体となり心豊かな生活を送れる地域福祉の確立-

1. 専門性の原則
2. 公私協働の原則
3. 民間性の原則
4. 住民活動主体の原則
5. 住民ニーズ基本の原則

私たちは地域福祉の推進を目指します

「地域福祉」とは、わかりやすく言えば「誰もが住みやすい地域をつくること」です。住みやすい地域は、悩みや困りごとがなく安心して毎日が過ごせる地域・・・。でも、高齢者や障がい者、子どもから大人まで、個々の悩みごとや困りごとは実に様々で、本人の努力や工夫だけでは解決できないこともあります。
また、そんな一人ひとりの悩みごとや困りごとすべてに、支援やサービスがいきわたることは困難です。
だからこそ、住民一人ひとりが同じ地域に住む誰かのために、何らかの役割を担いつつ、お互いに助けたり、助けられたりしながら支え合って暮らしていくことがとても大切になります。そうした「お互いに支えあいながら誰もが住みやすい地域」をみんなでつくっていこうとする「住民の、住民による、住民のための地域づくり」を社協は目指しております。

社協職員行動原則―私たちがめざす職員像―

社協職員一人ひとりが主体的に取り組むべき課題やめざすべきあり方を、社会福祉協議会内外の関係者に対して明文化し、社協活動の活性化を図ることを目的として全国社会福祉協議会が平成23年5月に策定しました。須崎市社会福祉協議会の職員もこれまで築き上げてきた価値観や使命感を行動原則として共有し、誇りを持って行動しています。

【尊厳の尊重と自立支援】
私たちは、人々の尊厳と自己決定を尊重し、その人が抱える福祉問題を解決し、住み慣れた地域でその人らしく暮らすことができるよう最善を尽くします。

【福祉コミュニティづくり】
私たちは、住民が身近な地域における福祉について関心をもち、福祉活動に参加する住民主体による福祉コミュニティづくりをめざします。

【住民参加と連携・協働】
私たちは、住民参加と地域の連携・協働により業務を行なうことを心がけ、地域に根ざした先駆的な取り組みを応援し、地域福祉を推進する実践や活動を広げます。

【地域福祉の基盤づくり】
私たちは、福祉課題を地域全体の問題として捉え、新たな事業や活動の開発、提言活動や計画づくりの取り組みに積極的に関わり、地域福祉の基盤づくりの役割を担います。

【自己研鑽、チームワーク、チャレンジ精神】
私たちは、自己研鑽を重ね、職員同士のチームワークと部署間の連携をすすめ、チャレンジ精神をもって業務を遂行します。

【法令遵守、説明責任】
私たちは、法令を遵守し、自らの組織や事業に関する説明責任を果たし、信頼され開かれた社協づくりをすすめます。